ワイルド入門にピッタリの機種
自分の中では好評のウィルダネス7075に続き量産バージョンのワイルドレス2を軽くレビュー。前作のワイルドレスは持っていないので比較はありません。 まず嬉しい事だがワイルドレスに比べて1000円安くなっている。何故だ。製作工程や材質の最適化が進んだのだろうか。ウィルダネスを一回りダウンサイジングしたような機種で、シェイプは形状的にほぼ変わりなく見える。サイドフェイスも似ているが、ワイルドレス2はダウンサイジングした影響か、明確にリムを厚くしているのが見て分かる。オーバーサイズが並ぶワイルドの機種の中では昨今のトレンドサイズにかなり近い。深いHプロファイルはそのままなのでダウンサイジングしたおかげでより手に馴染むようになった。 ウィルダネスが「技術」で回すタイプだったが、ワイルドレス2は明確に「重量(厳密にはリム重量)」で回すタイプ。ウィルダネスが一体感が強く重量の割に軽く感じるのに対し、ワイルドレス2は実重量よりも少し重めの手応えで、メリハリの利いた動きがしやすくなっている。リムに重量が乗っているのが分かりやすく、軽く振り回してもすぐにトップスピードに乗ってくれる。重量感は増えたが実重量は平均的なので動かし辛さ等は無し。むしろリムの重さが程よく気持ちよさを感じるくらいだ。安定感にもつながり、傾きづらさもある。万一傾いても量産型らしからぬスリープの伸びがしっかりフォローしてくれる。量産型ながらシグネチャーモデルなのは伊達ではない。正直言うと、これ本当に量産型か?と思えるくらいには値段に対して性能がいい。ワイルド入門機として申し分なく、このフィーリングやサイズ感に慣れたり気に入ったらウィルダネスなりバイメタルモデルを検討するのもいいだろう。素の性能も十分高いので練習用やフリースタイル用にもOK。値段が安価なので数を揃えやすいのも魅力。ワイルドが気になっているならば是非このワイルドレス2から手を付けてみてはいかがだろうか?