埋もれるには勿体なさすぎる。「振っていて気持ち良いヨーヨー」とは
もともと発売当初から興味こそあったものの、買うまでには至らずスルーしていたが去年末のリワインドにて岩倉さん推しということで購入を決意。軽くレビュー。 まずシグネチャーモデルなのだが、ミハエル・マリク選手のシグネチャーである。もとはヨーヨーファクトリー所属で「ブレイド」「スイッチブレード」なら知っている人もいるかも?自分もそのクチで、「ああ、ブレイドの人か」と思い出していた。自分の中ではそんな扱いながらチェコ大会四連覇という凄腕プレイヤーなのは後から知った。ブレイド系列は今作マリティウスとは似ても似つかない形で、ファクトリーの「ND」をベースにしたインバースラウンドのヨーヨーである。それに対しマリティウスはC3の「ソキウス」を形のベースにしたステップラウンドに近い三段ステップストレート、中空ステンレスリムにグルーヴ(溝)加工と、中々に属性を盛ってきている。C3のメンバーがアジア系が多い中で、ヨーロッパ選手のシグネチャーというのもちょっと異種感を感じる箇所なのかもしれない。設計に元SFヨーヨー所属のトニー・セック選手が加わっているのもあるだろう。 肝心の性能なのだが、なにより「扱いやすい」これに尽きる。商品説明で言う「コントロール性が高い」というところ。中空リムで重量を最低限の増加に抑えながら回転力をプラス、複雑なトリックの邪魔にならないようにフルサイズよりも少し小ぶり、それでいてトリックの成功率は落とさないための幅広設計。重量に対しては軽く感じるものの、ステンレスリムもあってか見失うほどの軽さではない。力を加えるとスッと加速するし、止めたいところではピタッと止まる。スリープの伸びも中空ステンレスリムでキープし、ダイナミックな動きにも、細かい複雑なトリックにも対応。元々マリク選手のプレースタイルが緩急が激しく細かな動きが多い分こういった性能に行き着いたのだろう。シグネチャーモデルではあるが、尖った部分が少なく、アベレージが高め。あえて言うなら「操作性の良さが(いい意味で)尖っている」といえばいいだろうか。振って、使って、時間が経つ程に、「あ、いいなこれ」と思えてくるヨーヨー。使っていて疲れない。振るのが楽しい。トリックの開発や技、フリーの練習、息抜き。どんな時に振ってもいい、そんな機種。パフォーマンス最前線の岩倉さんが推すのも自然と納得がいくし、「必ずこいつを一つ持っていくと便利」という意味も分かる。意図せず相方のナオトさんも持っていたというのが確たる証左だ。勝負の時には勿論、それ以外にも気張らず使える。それがマリティウスというヨーヨーだと思う。 世界情勢の影響でヨーヨーの値上げもさる中、値段は張るが値段分の性能はしっかりある。とにかく使い込むヨーヨーが欲しい、そんな時に買うのを一考してみてはどうだろうか。














