埋もれるには勿体ない名機種。ダンカンの隠れた実力者
自分にとってダンカンと言えば「回らない」イメージでした。というのも自分が第一期ハイパー世代だからというもの。当時はインペリアルを始めとした固定軸しかなく、すぐにロゴもかっこよくてよく回るヨメガ機種ばかりを振っていました。時は過ぎて一年前、復帰してダンカンを調べるとフリーハンドを筆頭に名機種と呼ばれる数々のフルメタルヨーヨーを擁し、完全にヨメガとの地位は逆転。自分にとっては中々に衝撃的でした。そんな中、ふと目に留まったウインドランナー7068。メジャーよりマイナーを選ぶひねくれ者の自分はフリーハンドやグラスホッパーGTXといった人気者よりも俄然こっちの方に興味がわきました。オリジナルのウインドランナーと迷いましたがあえてパワーアップ版であるこっちをチョイス。癖の無いステップラウンド形状でド真ん中をいくサイズと重量。ダンカンには珍しいダブルリムもいいアクセントになっています。振ってみると、やはりというか案の定というか、クセなく非常に扱いやすい機種です。個人的な突出点は投げ出しブレの少なさとフィーリングの軽さ。ダブルリムの影響か、他のフルメタルに比べて投げ出しが安定します。重量も65g弱とそこまで軽いわけではないのに、動かしている際のフィーリングは非常に軽やか。キャッチは柔らかいのに確かな硬さを感じ、A7068による影響なのかと自分は思っています。そんな機種が6000円弱。しかもA7068を使って。今現在の相場ならモノメタルでも8000~10000円くらいしてもおかしくありません。事実、ラディウス7068やネオジェネシスはこの価格帯です。そう考えるとコストパフォーマンスは相当な物。勿論A7068を使っているから高性能とかハイエンドと一概には言えませんが、それでもこの値段でこの性能は十分すぎます。クラウンやシュガー、シャッター等の同価格帯相手に一歩も引けをとりません。復帰した自分のダンカン第一号は「とてもよく回る」ヨーヨーとなりました。もしダンカンのヨーヨーを選ぶ際に余裕があったら手にとってみてください。特に自分の様な第一期から復帰した人には殊更。あの時のダンカンとは違う、今のダンカンの凄さを感じてみてください。