値段に見合う性能とクオリティ
ファーストロットが売切れながらも再販したのでこれを機にレビュー。 スペックはプラスチックフルヴィアに類似しており、幅が2mm弱広がったくらいで他はほぼ同じ。形状はステップストレートに近いステップラウンドで、どこにも角が無く、かつ分厚いリムの見た目が特徴的。ピックアップアイテムの項でもあるように、相変わらず射出形成からの削り出しという二度手間製法で滑らかな手触りと高精度を実現。カラーも相変わらず日常に溶け込むナチュラルなカラーが揃っている。一応レッドを購入したが、商品写真でもわかるように一般的な赤ではなく、かなり白を加えた(例えがアレだが、ケチャップとマヨネーズを同じ量混ぜたような色)淡い色合い。お陰で机の上や家具の近くに置いても違和感なく溶け込んでくれる。 性能はと言えば、安心と信頼のラフトヴァークブランド。ここ数年でチタンヨーヨーのノウハウを転用してプラヨーを作ってきたが、今回もすこぶる高性能。どうしても回転力を稼ぐためかサイズはやや大きめになっているが、握ってみるとそこまで違和感が無い。むしろ角の無い丸みと手触りで握っていると安心感を覚えるくらいだ。精度・スリープの伸びもプラヨーの中でトップクラスに良く、重めの重量がしっかり安定性に転化されてヨーヨーを振っている感が強い。リムに重みが偏っているわけではなく、どちらかと言うと一体感があるほう。エッジがやや高い分、少し傾きに弱いが言い換えれば自分で調整しやすいのでここは個人の好みによる。性能は立派に競技ヨーヨーではあるが、ストリングタッチが柔らかいので、フィーリングは見た目同様かなり優しい。ガチレベルのフリー・トリック練習から日常の遊び用まで、用途を選ばない幅広さが魅力。 プラスチックフルヴィアと比べると、フルヴィアがより競技向きで、振り比べると面白いことにフルヴィアの方が明確に軽く感じるし、ストリングタッチが鋭い。対してステルヴィアは安定感を筆頭に全体的にマイルドな調整がなされている。マイルドといってもスリープの伸びはフルヴィアと同等なので決して競技性能がナーフされている訳では無いからご安心を。最終的にはやはり人の好みによるが、ラフトヴァークのプラヨーにハズレなしと言えるくらいの完成度なので買って後悔することは無いだろう。値段はプラヨーでも高値だが、それに見合うクオリティなので迷っているなら是非。