硬く鋭く。慣れれば大きな武器に
買ったのは梅雨頃の六月ながら当時バイメタルに触れたことが無くて癖があまりに強すぎてほとんど触れておらず、今になってある程度バイメタルも揃ったのでレビューを書いてみようと思います。岩倉の実店舗にBグレード品としてポツンと残っていたのを購入。岡田さんに聞くと色むらがあるからとのこと。ブレは無いとのことなので一万ポッキリで購入。バイメタルの中では癖は強め。初めての人だと大きく後ろにスローしてしまうと思いますが、慣れればちゃんと下にスローできます。最大の強みであり特徴はなんといってもパワフルさ。初めてスローしてすぐバインドで戻すと「いてぇ!」と思わず言いそうになったくらい。ステップストレートでステップ部分も丸みがないのですぐにキャッチすると中々に痛いです。ただリムの縁は丸みがあるので手を切ったりはしないからご安心を。ステンレスリムは薄めながら横幅をかなりとっている為、軽いスローでもしっかりスリープします。重量は平均か僅かに重いくらいですが持った感じは少々直径が小さい為かそこまで重たく感じません。むしろ軽いとさえ思えるくらいです。それでも投げ下ろすと重量感を感じ、しっかりとした安定感があってちょっとやそっとじゃふらつきません。中心部をかなり薄めにしているのか、動かす際は意外にもキビキビ動き、動かしにくさはありません。何気に幅広なのでホップ系がやりやすいという利点も。動かしている際のフィーリングは「硬い」「鋭い」が目立つ感じです。重ねながら、とにかくタフ。傾こうが、トリックをミスしようが、少々ぶつけようが、力強く回ります。一点突破、極振りという言葉がピッタリなヨーヨー。だからこそ2018年の世界大会、エヴァン選手はあれだけ大胆かつダイナミックなフリースタイルができたんだと実感できます。癖は強いけれど、これに慣れればスリープの伸びによって練習・実戦共に大きなアドバンテージになります。初めてのバイメタルには少々オススメできないけれど、二個目、三個目には十分オススメできるヨーヨーです。勿論「俺はこれでいくぜ!」「エヴァン選手みたいにダイナミックにいってやらぁ!」という人は一個目でもOK。薄い見た目と手持ち感に相反する凶悪なまでのスリープをとくと感じてみてください。