前作とは結構別物。よりオリジナルに近づいた
久々の再販かとおもったら若干スペックが変わったのでモータルと同時に記念購入。軽くレビュー。 2021年版と比べ、重量が約2g増え、アクセルが2mm伸びた。見た目ではサイドフェイス軸回りの形が僅かに異なるくらいで、目立った違いは見られない。スペック的にはオリジナルであるTP2により近づけた感じとなっている。 振り比べると、前作とはわりかし別物。前作がどちらかと言うとバイメタルらしからぬ軽やかさでスイスイ動くのに対し、今作はリム偏重のどっしりパワータイプの仕上がりに。ストリング上のスベリ感覚も前作は『軽やかに滑る』のに対し、今作は『自重で滑る』ような感覚。スペック共々、やはりオリジナルのTP2に寄せてきているような印象がある。たかが2gとはいえ、ここまで如実に差が出るあたり、やはりヨーヨーの設計は一筋縄ではいかない。スリープの伸びは相変わらず維持~僅かに微増くらいで、サイズ感に相反する驚異的な伸び。フルサイズ級バイメタルと比べても全く引けを取らない素晴らしさ。似たような機種にSUSのトランスミッションクロスレシオが思い当たるが、あちらの方が明らかにフィーリング・手ごたえが軽く動かしやすい。重量感が増した分、より動かす際の存在感も増したので、ホリゾンタルやダイナミック系トリックのようなヨーヨーの位置確認が重要なトリックに適性が向いたかなと思う。サイズ感から5Aも勿論ありだが、今作はより1Aに向けた調整なのかなと個人的な感想。 流石に幅46mmは最近では幅広とは言い難くなったが、直径を考えると相対的に全然幅広の領域。この直径でこの幅は依然として少ないので貴重な機種であることに間違いない。「TPのヨーヨーにハズレなし」というが、カウンタージェットもその最たる一つではないだろうか。明らかに当たり判定外の人でも、振ってみると直感的に「あ、これいいな」と感じてしまう。値段はやはりバイメタルでも上位だが、その値段に見合う性能と価値がある。TP好きやアンダーサイズ好きの人以外にも、自分の好み外でも買ってみる価値大の機種。