見た目は異端、中身は正統派モノメタル
今度のJDSシリーズは一際目立つ見た目のアヴァンギャルド。製品版がリリースされたので軽くレビュー。 アヴァンギャルド自体のアイデンティティとも言えるアンダーカットの形状を残しつつ、大胆に現代風にアレンジ。幅は47mmまで広げ、Hプロファイルもより現代っぽくカクカクのエッジの利いたデザインに。サイドフェイスは一新され、プロトタイプはのっぺりとした球状のデザインだったが、製品版はよりフィンガースピンに適したデザインになった。振ってみると特異なデザインに反して使い心地は非常に素直。しっかりとリムに重量が乗り、メタルらしい重さと手ごたえが使っていて楽しい。パワーがあるのか意外と実重量よりも若干重めに感じるかもしれない。スリープの伸びも良く、若干値段も安めなので手に取りやすいのもポイントが高い。フィンガースピンスポットは浅く小さいすり鉢状になっており、ピンポイントで乗ると安定度は高いが少々練習が必要かも。見た目こそ独特だが、非常に使い勝手が良く、最初のメタルに買ったりファクトリー好きなら買って損なし。 余談だが、今回も三居さんにヨーヨーの選定理由を聞いたところ、アヴァンギャルドを目指したわけではなく、「アンダーカットを使ったメタルを設計したら偶然アヴァンギャルドっぽくなった」とのこと。つまりアヴァンギャルドになったのは偶然の産物らしい。事実は小説よりも奇なり、である。